段ボール箱はどう捨てる? ―正しい廃棄のしかたとは?―

段ボール箱はどう捨てる? ―正しい廃棄のしかたとは?―

近年インターネット通販が一般的に利用されるようになり段ボール箱で商品が届くことが多くなりました。

商品の輸送・保管に便利な段ボール箱ですが、厚みもありかさばります。

ゴミに出すのも面倒、つい回収日に出すのを忘れてしまった、などの理由で家のなかに段ボール箱が溜まっていませんか?

引っ越しで使った箱を大量に捨てなければならず、お困りの場合もあるでしょう。

 

輸送に使われた段ボールは綺麗に見えても汚れている可能性があります。溜めておくことはおすすめしません。

段ボール箱はどうやって廃棄・処分ができるのか?

本項では、段ボールの捨て方、家庭内での一時保管などを紹介致します。ぜひご参考にしてみてください。

段ボール箱の処分方法

 

段ボールは資源ゴミとしてリサイクルされます。正しく分別して処分することが重要です。

▶ダンボールのリサイクルとは

 

家庭から出される段ボールの処分には下記の方法があります。

会社から出されるものは事業系廃棄物(産業廃棄物)として専門の業者に処分を依頼する必要があるので留意ください。

 

 

自治体による回収(資源ゴミとして捨てる)

 

段ボールは、基本的には各市町村の分別・回収のルールに基づき資源ゴミとして出してください。資源ゴミとして確実にリサイクルできます。

ゴミ捨て場まで比較的距離が近く、通常のゴミ出しと変わりありません。
ただ、段ボールの場合はヒモで縛るなど手間がかります。

また、回収の曜日が決まっている、回収のサイクルが長い(2週間に1回程度)一度に大量の段ボールを出せない、など不便に思われる場合もあります。

 

町内会やマンションの管理組合、PTAで資源ゴミを回収している場合もあります。
この場合、それぞれのルールに従って出すようにしてください。

 

 

リサイクルボックスを利用する

 

資源回収箱(リサイクルボックス)を設置しているスーパーマーケットは多数あります。
自治体による回収日に出し忘れてしまった場合など、持ち込めば無料で処分できるので便利です。

白色トレーペットボトルなどの資源ゴミも同時に出すことができます。
ただし、店舗により段ボール回収をしていない場合もあるので注意が必要です。
家庭から距離がある場合は車などが必要になります。

一度に大量に持ち込むことは他の利用者の迷惑となりますので控えてください。

 

 

自治体指定のゴミ処理施設へ持ち込む

 

自治体ではリサイクルセンターのような名称で粗大ごみなどを受け付ける施設を運営しています。

事前の予約、持ち込み、有料にはなりますが大量の段ボールを廃棄する場合などには便利です。

ただ施設によっては段ボールの引取を受け付けていない場合もあります。事前の確認が必要です。

 

大手引っ越し会社で使用した段ボールを回収するサービスがあります。

有料の場合もありますが使えるのであれば利用しましょう。

 

 

不用品回収業者を活用する

 

段ボールを大量に処分する場合、回収業者に依頼することも方法のひとつです。
有料ですが引取に来てくれるので確実に処分できます。

古物回収業者の中には悪質なところもあるため、どこの業者に頼んだら良いか迷う場合は市が指定する許可業者

(事業系一般廃棄物の収集運搬を請け負える許可業者、一般廃棄物処理業者・一般廃棄物収集運搬許可業者などの名称)

に問い合わせすることをおすすめします。

 

これらの会社は家庭から引っ越し等で一時的に大量に出るゴミの回収も請け負っています。

許可業者は各市町村がホームページで公表しています。

段ボールを資源ゴミとして分別するときの留意点

資源ゴミとして分別する際の注意点についてはブログ「段ボールのリサイクル」)内で記載をしています。そこより引用します。

▶ダンボールのリサイクルとは

 

 

1)段ボールは段ボールでまとめます。

 

他の紙と混ぜると質が悪くなります。
自治体によって若干違いますが、紙類は段ボール新聞雜誌牛乳パック
その他の紙(雑紙:ざつがみ)の5種類に分けます。
ここで紛らわしいのは段ボール以外の紙器箱です。
前項「段ボールとは?」で述べたように中に波々の紙(中芯)があるものが段ボールです。

▶段ボールとは?

 

同じ紙の包装であっても波々が無い箱は紙器と呼ばれるものです。雑紙に分別
します。

 

2)油など汚れがひどいものは、細かく砕いて燃えるゴミに出してください。

 

また、洗剤や化粧品などの香料がついてしまったものも再生できません。
気がついたら燃えるゴミに出してください。

 

 3)段ボールは大きいものも小さいものあります。

 

なるべく大きさを揃えてヒモを掛けてゴミに出します。(※ヒモの縛り方については後述します。)
段ボールは水に溶解されて再生されますので、もしヒモが混入していても、その工程で除去されます。
よくテープを剥がす、ステープル(ホチキスのような止め具)を外すようにと書かれています。

もちろん分けた方がよいですが、完璧を目指さなくても大丈夫です。ヒモと同様に分離されます。

ただし通販等の伝票が貼られている場合は個人情報の点からも剥がしておいたほうが良いでしょう。

 

4)自治体の回収日に合わせて出してください。

 

5)通常の量であれば、1)~4)を守っていれば問題ありません。

大量処分する場合は複数回に分ける、処分方法にも書きましたが自治体の処理施設に持ち込む、回収業者を利用するという方法があります。

段ボールの一時保管場所

 

段ボールの回収は燃えるゴミと違い週に何回もある訳ではありません。

いくらこまめに出したとしても回収日までは自宅で保管するようになります。

 

段ボールを一時保管するとしてどこに置いたら良いでしょうか。

先ほど述べた通り輸送に使用した段ボール箱は汚れている可能性もあり、なるべくなら室内に入れたくはありません。

室外であれば屋根があり雨に濡れない場所、かつ、段ボールが表からは見えない場所がおすすめとなります。

段ボールは燃えやすい素材のため玄関先などに出しておくことは時節柄避けたほうが良いです。

 

 

⦁ 物置

物置があれば物置での保管がベストです。

ただ、普段廃棄段ボールは目に入らず、回収日に出し忘れる可能性があります。

湿気がある場所での長期保存は虫の発生などが考えられ、避けた方が良いです。

▶ダンボールでの長期保管とは?

 

⦁ ベランダ

雨濡れの心配がなければベランダでの保管もおすすめです。

 

⦁ 玄関

室内に置かず、目につきやすく出し忘れもないないため玄関内は意外とおすすめです。玄関でそのまま開梱すれば室内に上げずに済みます。
ただ見た目は悪く、来客が頻繁にあるご家庭などには向きません。
玄関の外に立てかけるのは先程の理由で避けてください。

 

⦁ 室内

玄関内に置くことに抵抗がある方は、室内保管になると思います。浴室やキッチンなど湿気や火気のある場所は避けましょう。

汚れているため床に直置きは良くありません。

通販で買える5,000円以下の段ボールストッカーを利用するのも良いと思います。

段ボールの縛り方

【段ボールをヒモで縛らなければいけない理由】

 

自治体により若干異なりますが段ボールは紙ヒモビニールヒモ(PPヒモ)で縛ることが指示されています。

段ボールをまとめる場合、ヒモで縛る以外に

 

■大きな段ボールの間に小さい段ボールを挟む

 


 

 

■大きな箱を組んで、小さな箱を詰める

 

 

 

という方法もありますが、段ボール以外の混入がないか箱から出して見なければ
ならず手間がかかるため自治体では認められていません。

ヒモでなくラップ(ストレッチフィルム)や粘着テープで巻く方法もリサイクルに影響が出るため不可とされています。また、風で飛ばされるのを防ぐため1枚でも折りたたみ、ヒモがけするよう呼びかけている自治体もあります。

 

【縛り方のコツ】

 

段ボールの処分が面倒な理由としてヒモで縛ることが有るかもしれません。
大きな段ボールをたたむのは大変ですし、どんなにきつく縛ったつもりでもヒモを持つと緩んでしまうなど。
縛り方のコツとして「4の字縛り」を紹介します。

 

 

① 4の字の形に紐を結び設置し、その上にまとめたダンボールを置きます。

② 4の字の左上部分と、右側に出ている紐をダンボールの上側に持ってきます。

③ ダンボールの上に持ってきた4の字の左上部分に右側の紐をくぐらせます。

④ くぐらせた紐を下までもっていき、ゆるみがなくなるよう伸ばします。

⑤ 下側に出ている紐も使用し、先ほどよりも強めにしっかりと伸ばします。

⑥ゆるみがなくなるように伸ばした紐同士をしっかりと結べば完了です。

 

こちらの方法は近年インターネットなどでよく記事になっていますが、段ボールをひっくり返すことなく楽に縛ることができます。

まとめ

家の中に段ボールがあると運気が下がると聞いたことがあります。風水的には段ボールは悪い気を溜めやすいと言われているようです。

段ボールを製造する会社に勤めている自分にとっては甚だ失礼と思いましたが、湿気のある場所での長期保管は害虫の発生などの可能性があり、輸送に使用した段ボールは汚れているため早期に廃棄することが望ましいためと言えます。

 

このように輸送用に使われた段ボールをご家庭で保管箱として再利用することはおすすめしません。

保管箱としては新品の段ボールをお使いいただくと良いと思います。

イクソブでは楽天市場(ダンボールのイクソブショップ)で少ない枚数より新品の段ボール箱を販売しております。

梱包して発送しますので室内でご使用できます。是非ご覧ください。

▶ダンボールのイクソブショップ