段ボール箱の見積もり方法 ―必要な7つの情報とは?―

段ボール箱の見積もり方法 ―必要な7つの情報とは?―

段ボール箱を見積もりするにはどうしたら良いでしょうか。

 

段ボール箱に限りませんが、昨今の急激な物価上昇のなかで少しでも安く購入したいと考える方は多いと思います。
段ボール箱の価格を比較したり、調達先を見直すにはどうしたら良いでしょうか。
企業で購買などをご担当されている方などはご存知ですが、段ボール加工会社から見積もりをとる時に必ず伝えて欲しい情報があります。

 

段ボール箱の見積もりをスムーズに行うための方法を、売り手の立場からお伝えいたします。

段ボール加工会社に問い合わせするには?

段ボール加工会社に問い合わせするには?

 

ホームセンターやインターネット通販で段ボールを購入している場合、店頭価格や販売サイトの価格は明示されています。

購入に当たって比較検討することは可能です。

では、段ボールを大量に使う場合や、オーダーメイドで段ボールを作りたい場合など、直接段ボール加工会社より購入することはできるのでしょうか。

 

以前のブログに「加工会社によって対応が異なります。また購入枚数、地域などの条件により変わってきますので、問い合わせをしてみることをおすすめします。」ということを書かせてもらいました。

問い合わせして必ず対応してもらえるかは保証できませんが、条件が合えばコストダウンできる可能性はあります。

▼段ボール箱の購入方法 -段ボール箱をどこで買えば良いのか?-

 

段ボール加工会社は、全国に多数ありますのでインターネットで検索してみてください。

・ホームページに問い合わせ窓口を設置している会社
・届け先の近くの会社

に問い合わせすることをおすすめします。
※イクソブ株式会社は、東京・茨城・大阪に拠点があります。お近くの方は是非
ご検討ください。

▼問い合わせはこちらから

段ボール箱の見積もりに必要な情報

段ボール箱の見積もりに必要な情報

 

段ボール箱の見積もり依頼を行う際には、以下の情報を伝える必要があります。
電話で問い合わせる場合は事前に内容を整理して伝えられるようにすると良いでしょう。

 

・自社名、担当者、連絡先(電話番号・メールアドレス)
・箱の形状
・箱の寸法:段ボール箱の長、巾、深さ(高さ)
・材質または段ボール箱の使用方法(内容品や重量)
・印刷の有無・その他の仕様(手掛穴加工など)
・数量
・届け先、その他荷下ろし条件(時間指定)

 

それぞれ、その理由を説明します。

 

 

社名、担当者名、連絡先(電話番号・メールアドレス)

 

用件(見積もり希望)を伝えることは当然ですが、連絡先がわからなければ見積もりの出しようがありません。

社名、担当者名、連絡先(電話番号またはメールアドレス)は必須です。

電話で問い合わせる場合、必ず伝えましょう。

 

問い合わせフォームを利用する場合は、連絡方法(電話・メール)の希望を記入すれば打ち合わせもスムーズです。
自社のホームページがあればリンクを貼ることも良いと思います。

 

 

箱の形状

 

段ボール箱には様々な形状があります。

▼段ボール製品

 

みかん箱のように上下をテープ等で封緘する段ボールをA式段ボールと言います。
一般に広く使用されている形状です。

 

見積もりを希望する箱が、A式段ボール箱か、それ以外の箱か伝えます。

もしA式段ボール以外であればその形状を伝える必要があります。

形状の名称が不明な場合や、うまく伝えられない場合は写真や図面、または現物で伝える必要があります。
形状によってはその会社で対応できない場合があります。

 

 

箱の寸法

 

箱の長・巾・深(タテ・ヨコ・高さ)の寸法を伝えてください。
段ボール箱の寸法が分からなければ材料の取才数(面積)が計算できないため見積もりできません。

 

寸法表記を連絡する場合

A式の場合、三辺(長・巾・深さ(高さ))の寸法を伝え、深さがどこになるか伝えてください。
A式段ボール箱の寸法を表記する場合は業界内では、長×巾×深さ(高さ)の順で表記するのが慣例になっています。

お客様は知らないことが多いため、私どもは見積もり依頼がきた場合には三辺で深さ(高さ)方向の寸法を必ず確認するようにしています。
深さが決まれば残りの二辺の長いほうが長面、短い方が巾面になります。

 

内寸法であるか、外寸法であるかを伝えてください。
また、単位も合わせてお伝えください。段ボールの場合単位は通常はmmです。

▼段ボール箱の設計とは?―内寸・外寸の違い―

 

新しく段ボール箱を設計する場合、箱に入れる商品の大きさと入れ方を伝えます。
現物の箱から寸法を取る場合、罫線(折れ線)間の寸法を測り、設計寸法として連絡すると良いでしょう。

 

A式以外の箱の場合、箱を広げた状態での寸法を取り連絡すると良いです。
その場合通常、紙巾×流れで表記します。

どちらの寸法が紙巾か、お伝えください。

▼段ボール箱の目方向、紙巾・流れとは?

 

 

箱の材質

 

材質とは段ボール箱に使用する素材(紙)を指します。

段ボールは使用する紙のグレードにより強度が変わってきます。

良いグレードの紙を使用すれば価格も上がります。

段ボールの材質は、使用する紙の組み合わせにより数多くの種類があります。

▼段ボールの材質とは?

 

現在お使いの箱の材質が分かればお伝えください。

材質が分からない場合は、段ボール箱の用途や使用方法を伝えれば推奨の材質での見積もりがとれます

食品や工業製品の場合、内容品、重量、保管時に何段積み重ねるか、保管期間や輸送方法などの情報があればわかりやすいです。

通販などで使用する場合も内容品や大体の重量が分かれば材質のご提案は可能です。

 

 

印刷の有無・その他の仕様

 

印刷の有り・無しによって工数が変わってきます。印刷有りの場合は印刷色数も伝えてください。
印刷をつける場合は、別途印版代が発生します。

印版代は印刷面積や色数によって変わってきますので、打ち合わせ後の見積もりになる場合が多いです。

▼段ボールの印刷・フレキソ印刷とは?

 

また、段ボールに手掛穴・空気穴を入れる場合も工数が変わりますので情報が必要です。

 

 

箱の数量

 

段ボール箱は製造する数量によって大きくコストが変わります。
段ボールを生産する時、その加工寸法に機械セットする時間がかかります。

(A式の場合通常5分~10分程度)

その時間分も含めての加工賃を計算しますが、1枚あたりの準備時間相当分は小ロットの場合大きくなり、大ロット場合少なくなるためです。

また小ロットの場合、機械の運転速度をMAXに上げる前に生産が終了してしまいますが、大ロットの場合は機械の最高速度で安定して生産することができます。

 

このように時間あたりの生産数が数量により大きく変わり、1枚あたりの生産コストが大きく変わってきます。

また、数量により配送コストも変わってきます。

運送便の場合、同じ1,000枚を納品するにしても、1回に1,000枚の場合と200枚ずつ5回の場合では、後者は5倍の配送コストがかかることになります。

(路線便の場合は数量に比例してコストがかかります。)

 

数量は月間使用量を伝えることも大事ですが、1回に受け入れられる数量(納品数量)を連絡します。

数量が増えればコストは下がるので、500枚/回の場合・1000枚/回の場合というような条件指定をすることも考えられます。

 

 

届け先、その他荷下ろし条件(時間指定)

 

届け先の連絡は必須です。問い合わせをしている方の住所(例えば本社住所)を伝えても、届け先(配送センターなど)を伝えなければ見積もり条件が変わってしまいます。

 

○○県☓☓市レベルで良いので情報が必要です。

また大型の車両(4tトラックなど)で搬入が可能か情報を求められる場合もあります。

段ボールはとてもかさばり、運賃比率が高い商品です。

会社によって配達できる範囲はある程度決まってきます。

路線便で送るとしても、段ボールを梱包する手数料や1梱包ごとに送料がかかります。

届け先の近くの会社に問い合わせることをお勧めしたのもこの理由によります。

 

段ボール会社の配送便は基本的に軒先渡しとなります。
1台のトラックに何件もの荷物を積んで順次配達しますので、宅配便のように時間指定をつけることは難しく、希望どおりにならない場合が多くあります。

また、比較的大きなトラックで回りますので、個人宅や繁華街など荷下ろし時の駐車スペースがない場合は受けてもらえないこともあります。

材質や寸法が不明な場合はどうすればよいか?

材質や寸法が不明な場合はどうすればよいか?

 

材質や寸法がよくわからない、寸法の測りかたがよく分からないという場合もあります。
下記を参考にして下さい。

 

ネットショップなどから購入されている場合

 

現在購入しているサイトの商品ページに詳細が記載されています。

また、商品名として記載されている場合もあります。

納品書等をご確認ください。

 

 

包装資材会社や段ボール加工会社から直接購入されている場合

 

見積書には通常、形式・材質・寸法・単価などが記載されています。

もし手元に直近の見積書が無い場合は、購入先に規格一覧出すようにお願いすることもできます。

 

 

現物が手元にある場合

 

現物の段ボール箱を送付して見積もりをとることも可能です。

但し、その他の条件を合わせて連絡し、先方が送付することを受諾した場合に限ります。

納品先等の問題で受けられない場合もあります。

見本箱を突然送られてもそのまま返送することになりかねません。

まとめ

売り手の立場から段ボール箱の見積もり方法について書かせていただきました。

 

これら7つの情報があれば、見積もりもスムーズに受け取れる確立が上がります。

ですが依頼先では対応できない場合もありますし、さらに打ち合わせを求められる場合もあります。

その場合は問い合わせ先とよくご相談ください。

窓口を設置していない会社であれば、問い合わせの受け付けさえしてもらえない可能性もあります。

どの程度の量(枚数)があれば見積もり依頼を受けてもらえるかは、箱の大きさでも変わり、依頼先によっても様々です。

まず問い合わせしてみることです。

 

ネット通販で販売される段ボールでもまとめて製造している商品は生産コストを低く抑えています。

見積もりをとっても条件によっては従来の調達価格のほうが安い場合もあります

これらを参考に見積もり依頼することで、段ボール箱はコストダウンできる可能性があります。

 

最後に、段ボールのコストは加工会社の設備・スキル・人により大きく変わってきます。

条件にもよりますが、依頼先によって大きく価格に差が出る場合もあります。

私たちイクソブ株式会社は特にA式・大ロットの注文を得意としております。

近県の方は是非、イクソブ株式会社に見積もり依頼をご検討ください。

 

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